C言語の学習に最適!
実践的な知識を身につけるまでの書籍

はじめに

プログラミング言語を習得するためには、実際にコードを書きながら学習することが一番の近道です。
C言語をWeb上で実行するための環境については、この記事で詳しく紹介しています!

余談ですが、C言語をWeb上で動かす方法は下記を参考にしてください!

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それでは、C言語の魅力を最大限に引き出すための書籍を一緒に見ていきましょう。

新・明解C言語 入門編 (明解シリーズ

新・明解C言語 入門編は、C言語の学習初心者に強くおすすめする書籍です。組み込みエンジニアの中でC言語を使用する方の多くが、少なくとも一度はこの書籍を手に取ったことがあるほどの定番です。基本的な文法からプログラムの作成方法まで、幅広く網羅されており、サンプルコードも豊富に掲載されています。

私自身、長文の説明を読むより、手を動かしながら学ぶ方が理解が深まると実感しています。この書籍のサンプルコードは非常に充実しているため、読者は実際にコードを書きながら学ぶことができます。そして、各章の終わりにはまとめや演習問題があり、知識の定着を助けてくれます。

ただ、C言語の学習で難しいとされる「ポインタ」に関しては、本書では説明やサンプルコードが少なめです。ポインタの詳しい学習には、後ほど紹介する”C言語 ポインタ完全制覇”を参照すると良いでしょう。

また、演習書籍として”新・解きながら学ぶC言語”が存在しますが、本書の演習問題に少し追加された程度なので、特におすすめはしません。

C言語をゼロから学び、基礎をしっかりと固めたい方に、この書籍は必読の一冊です。コードの意味を理解するまで、繰り返し実践してみましょう!

新・明解C言語 中級編 (明解シリーズ)

入門書を読み終えた後、「プログラミングは面白いけれど、具体的に何ができるのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?「新・明解C言語 中級編」は、入門書で習得した知識を活用し、ゲーム制作を通じてC言語の理解をさらに深めるための書籍です。基礎をしっかりと学んだ後、9つのゲームを実際に作成することで、より実践的な理解を深めることができます。

本書で紹介されるゲームは以下の通りです:

  1. 数当てゲーム
  2. じゃんけんゲーム
  3. マスターマインド
  4. 記憶力トレーニング
  5. カレンダー
  6. 右脳トレーニング
  7. タイピング練習
  8. ファイル処理
  9. 英単語学習ソフト

これらのゲームを作成する過程で、入門書で学んだ基本的な内容に加え、標準ライブラリの使用方法なども学ぶことができます。本書で取り上げるライブラリは実際の開発でも頻繁に使用されるものなので、初めての内容に戸惑うかもしれませんが、ぜひともマスターしてください。

C言語の基礎をしっかりと学び、次のステップとして具体的なアプリケーション制作に挑戦したい方に、この書籍はピッタリです。楽しみながら、中級者としてのスキルアップを目指しましょう。

新・標準プログラマーズライブラリ C言語 ポインタ完全制覇

ポインタを使用する際、とりあえずコードを書いてコンパイルし、エラーが出たら「&」や「*」を追加したり削除したりしていませんか? 実際、組み込みエンジニアの中には、エラーの原因を深く理解せずに、コードを修正する人が少なくありません。そんな方々に特におすすめしたいのが、「新・標準プログラマーズライブラリ C言語 ポインタ完全制覇」です。

多くのC言語の書籍では、ポインタの説明が不足していることが多いですが、この書籍はポインタの理解を中心に、C言語がメモリをどのように操作するのかを詳細に説明しています。

  • 配列、構造体、そしてポインタの違い
  • アライメント(alignment)
  • static変数とglobal変数
  • メモリ領域

もしこれらのテーマについてうまく説明ができないなら、この書籍はまさにあなたに読んでいただきたい本です。

ポインタに関する疑問や不明点を持つ方、また、組み込みエンジニアを目指している方に、この書籍は必携の一冊です。ポインタの深い理解を通じて、C言語のプログラミングの能力を大きく伸ばすことができるはずです。

学びの壁にぶつかったら

プログラミングの学習を進めていく中で、疑問や不明点に直面するのは自然なことです。その時はQiitaZennなどのサイトやStack Overflow、エンジニアの備忘録を読みまくってください。多くの場合、他の学習者やエンジニアも同じ問題に取り組んでいます。

ただ、どのキーワードで情報を検索したら良いのか、また、検索結果の内容が理解できない場合もあると思います。そんな時はcoconalaでエンジニアを探してみるのも一つの方法です。C言語(またはC++)に特化したエンジニアは少ないと思いますが、3000円程度で直接的なアドバイスやサポートを受けられるため、学習を効率的に進められるだけでなく、多くの学びが得られると思います。

終わりに

これらの書籍をしっかりとマスターすれば、C言語に対する不安はほとんどなくなると思います!基礎から応用までの知識を身につけることで、プログラミングの幅が大きく広がります。C言語は組み込み領域での開発に頻繁に用いられますが、オブジェクト指向を取り入れたC++をさらに学ぶことで、SW開発の分野でも大きく活躍できるようになります。

次のステップとしては、

  1. 競技プログラミング
  2. ゲームやアプリの開発
  3. Linuxや他のOSの開発
  4. ラズベリーパイやArduinoを使用した電子工作プロジェクト(例:ラズパイカー)

などが考えられます。1番目はSW開発に最も近く、4番目はHW開発(組み込み領域)に最も近いと思います。実際の開発では、プログラミングの知識だけでなく、その分野固有の知識や技術が非常に重要です。例えば、ゲーム開発ではグラフィックスや音響、物理エンジンなどの知識が求められ、OS開発ではシステムアーキテクチャやネットワークに関する深い知識が必要となります。そのため、興味を持った分野に関する専門書籍やオンラインリソースを活用して、継続的に学び続けることが大切です。


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